お客様ご紹介〜虚空山 玉堂(こくうざん ぎょくどう)様
・仙台市泉区在住/丸森町出身 芭蕉の辻に江戸期より伝わる名曲・秘曲を伝承している。 「宮城野鈴慕(れいぼ)」、別名「明暗鈴慕」とも云われ、仙台に伝承され鈴慕の中の鈴慕と言われる珠玉の名曲である。 仙台藩祖伊達政宗公遠年忌法要では奉献の儀にて献笛(けんてき)を毎年、五月二十四日に行っている。 5尺管による演奏は、低音の響に圧巻である。 |
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◆曲目について
「大菩薩(だいぼさつ)」
「大菩薩」は、全身全霊と自然の竹とが合一となって生み出す響流の調べであり、これは宗祖が20歳を過ぎた頃の創始になる。「大菩薩」の基底は、海童道の自然法による在り方から具現されたものであり、曲調としては、音楽を破った音楽の趣きというか、全くの独自性を発揮するだけに、至難中の至難な曲であり、まさに一世一代の伝承となる。
まず、「大菩薩」を体達するためには、最初に「鈴法」の曲を練り上げ、ついで「薩慈」の曲に入り、この難関の曲を体得し突破し得た後に、「大菩薩」の極意に至るが、この修行に専念しても、これをつらぬき通すことは容易に出来難く、これまでに幾多の修行者達が学ぶも、悉く倒れ至って、いまは宗祖一代限りで断絶とされている。
法竹の点も、「大菩薩」の吹定に応え得るだけのものが出来ず、殆どの法竹が力量足らずのため、宗祖も手を封じられた恰好にあるも、今度はあえて数拾本の法竹中より、漸く長さ2尺4寸(約73cm)の豪竹を選び出し、吹定を試みた次第であるが、吹定中に豪竹が叱咤激励され、忽ち狂いを生じて了い、役に立たなくなったが、わずかに「大菩薩」の片鱗を録音し得たのである。
〜神秘の竹の音 海童道宗祖 より抜粋〜
「奥州流尺八 鶴の巣籠」
仙台地方に伝わる曲「奥州流尺八 鶴の巣籠(すごもり)」は、古来霊鳥と尊ばれた鶴の親鳥がヒナを命をかけて守るところから、大慈悲の境地を表している。夜明けの描写・鶴の飛翔の姿を思わずにはいられない佳曲。
普化宗
虚無(こむ)宗ともいう。禅宗の一派で、中国唐代の禅僧である普化和尚を開祖としていて、僧名をもってその名が付けられ、詳しくは普化禅宗という。虚無僧(こむそう)とは、禅宗の一派である普化禅宗の僧のこと。
5尺管
長さ/5尺(約150cm) 歌口/直径11cm、周囲32cm 下部/直径13.5cm、周囲41cm
常人では音を出せない長さを氏は吹きこなす。
>> オリジナルホームページ・・・http://gyokudo.jimdo.com/
連絡先/電話:022-376-4469